会社全体の管理を担う。営業も含めた全体の戦略も。
― 南部長の普段の業務をお聞かせください。
歌製作所の会社全体の管理を行っています。全体の管理という点では、アドバイザー的な役割を与えていただいているので、会社の将来の方向性なども、社長と相談させていただいております。また、今後も人不足の状態が続くことが予想されるので、外部へのアピールを含めた人事面への取組なども重要な仕事だと思っています。
あとは、営業面についても責任者として、担当させていただいています。
営業活動においては、ありがたいことにご紹介いただくことが多いので、そこがメインとなりますが、全体の戦略を考えながら、外部をリサーチしてお話を聞いていくことや、商談会に積極的に参加することなども行っていますね。
他社には負けないレーザー加工精度。高精度を当たり前に。
― 南部長が考える、歌製作所の一番の強みとは何ですか?
レーザー加工における「加工精度」だと考えていますね。これは他社には絶対に負けないところですし、妥協できないところだと思っています。現在のレーザー加工設備は、±0.1以上の加工精度を出すことができますが、多くの加工会社は、±0.1の精度を出すのが難しいというお話をよく聞きます。
逆に我々にとっては、±0.1という精度は最低限だと考えていて、高精度をもっと追及しています。普段、±0.05の加工精度でお出ししている製品を、±0.1程度の精度になってしまったことがあって、「今回は精度が悪い、どうしたの?」とおしかりを受けてしまうほどですね。
このように「設備が本来持つ性能を当たり前に発揮させること」、これが歌製作所の強みだと思います。そのためには、当たり前のことですが、設備メンテナンスが最も重要だと考えていて、朝・昼・夕の調整は毎日欠かさずに続けています。
― なるほど、高精度のレーザー加工品を当たり前に提供できることが、歌製作所のすごさですね。営業面の責任者も担当されている南部長にとって、最も大切にされていることは何でしょうか?
「お客様とのお約束を守る」これにつきますね。お客様とお約束した品質もそうですし、納期ももちろんです。短納期対応は歌製作所の売りの一つですが、それでも案件によっては、社内だけでは納期対応が難しいことがあります。
そんなときは、協力工場を含め、外部とも最大限連携し、何としてもお客様とのお約束を守る、このような考え方で、対応させていただいております。
前職は観光業!?別業界からの転職で大変だったことは?
― お話が変わりますが、南部長は、歌製作所にご入社される前は、まったく別の業界で働いてらっしゃったとのことですが?
歌製作所にお世話になり始めてから、おおよそ20年くらいになると思いますが、その前は、観光関連の業界で働いていました。いわゆる道の駅のようなところの営業をやっていたのですが、旅行会社様へ色々な提案をして、いかに観光客を呼び込めるか、このようなお仕事でした。これはこれで面白かったですね。
このように、まったく別業界からの転職だったので、図面から何から、最初はわからないことが多くて大変でしたね。ただものづくり自体は好きだったので、非常にいい経験をさせていただいたと思っています。まあ、今も学ぶことばかりな状況はかわりませんが・・・(笑)
「技を極める。」これを目標に、歌製作所をもっと大きく。
― ありがとうございます。最後に、南部長が考える、歌製作所の今後を教えてください。
そうですね。社長ともよく話すのですが、今よりも大きい、歌製作所の新工場を建てたいですね。そして、社員の人数も、もっと増やしていきたいですね。
そのためには、これからも我々のものづくりに対するスタイルをかえずに、貫いていきたいなと思います。「技を極める。」これを目指して、日々の仕事、ものづくりに取り組んでいきたいなと思っています。