本当の「特急対応力」と「多品種少量」を追求する。
― 吉川課長は普段どのような業務を行っているのでしょうか?
私は、主に歌製作所の生産管理を行っています。全体的な製造予定の調整や、設備稼働をなるべく平準化させること、またお客様からの特急依頼品などがある場合は、その調整を行っています。お客様によって、特徴があるので、「このお客様なら少し早めに届けた方がよいかな」などいろいろと考えながら仕事に取り組んでいます。また、CAD・CAMの技術指導なども担当しています。
― 吉川課長からみて、歌製作所の強みはどんなところだと思いますか?
まずは、特急対応力だと思います。ある程度の材料をストックしていますので、早いものだと図面をいただいてから、塗装込みで翌々日にはお届けするということもあります。これはどこにも負けない点だと思います。
あとは、本当の意味での、多品種生産ができることだと思います。他社でできないような板厚でもレーザー加工をすることができますし、鉄・ステンレスを始め、幅広く様々な材質に対応できるように心がけています。ハイテン(高抗張力鋼)など、建材関連で使われる強度の高い材質ですが、このようなものにも対応しています。
図面通りにならない、そんな時にもお客様の要望に応えるため、満足できるポイントを探す。
― 普段から業務を行っていく中で、気を付けていることなどはありますか?
お客様のご要望がどこにあるのか?ということを日々考えていますね。
最初は、思い込みで「こんな材料はないだろう」と思っていても、お客様から話を聞き、色々と調べていく中で「こんな厚みの材料が、あったのか?」などと、気付かされることがよくあります。日々、お客様に学ばさせていただいています。
あとは、お客様の要望にどこまで近づけることができるのかということを、事前にきちんと伝える、認識を合わせておくことも重要と考えています。図面を見て、「この要望に100%答えることは難しい」と思うことがありますが、そんなときも、まずは試作をしてみて、お客様に確認するようにしています。「ここまでのことができます。これでOKであれば、製作することができますよ。」と伝えて、OKをいただけるようであれば、製作を進めていきます。すべてのご要望に応えたいと考えていますが、現実問題として難しいこともあるので、どの水準であれば、お客様にご満足いただけるか、ということの確認を大事にしていきたいと思いますね。
ものづくりの仕事一筋。仕事が趣味???
― 少しお話が変わりますが、吉川課長はご入社3年目とお伺いしました、それまではどのようなお仕事をされていたのですか?
前職では、CADの設計を行っていました。2DCADですね。3Dも少しかじりましたが、あまり使えません(笑)2次元で育ってきた人間なので、3Dとなると難しいですね。
基本的にはずっとものづくり関連の仕事をやってきていますし、ものづくりが好きなのだと思います。プラモデルの組立なども昔から好きでしたし・・・。あとは美術品など見たりすることも好きです。ただ普段の趣味というと特別なものはなく、、、仕事ですかね(笑)
― 吉川課長が、普段のお仕事で気を付けられている点などはありますか?
周りをもっと巻き込んで仕事をしていくことでしょうか?自分自身「すべてに目を通しておきたい」と考えてしまうタイプなので、そのことで時間が足りなくなり、思っている仕事ができなかったと・・・。もっと、周りを巻き込んで、任せていかないといけないと考えています。
「歌製作所でなければできない」このお客様の言葉を大切に、これからも仕事に取り組んでいく。
― 最後に一言。
歌製作所の一番のアピールポイントは、お客様に『歌製作所でなければ出来ない』と思ってもらえることだと思います。技術的な面でも、例えば、『他社で曲げられないものでも、歌製作所であれば曲げ加工できる』とか、納期面でも、『歌製作所でしかこの納期はできないな』とか印象をもってもらえているかと思います。もちろんまだお客様の希望に100%応えられているとは思っていないので、そこを目指して、これからも業務に取り組んでいきたいと思います。